当園は農薬会社さんと相談し防除暦を作り、毎年必要な農薬だけを散布するオリジナルの防除暦を使用しています。
オリジナルの防除暦を使用する理由は、通常の防除暦だと必要ない農薬まで使うことになるからです。
ぶどう栽培も近年では施設栽培が当たり前となり、当園でも約半分ほどの面積は雨避けビニールの下でぶどう栽培を行っております。
ぶどうは比較的虫には強いのですが、その代わり病気にはとても弱く農薬が欠かせません。その為に、雨避けビニール等で病気を拡めない様にすれば農薬も少なくすることができます。
病害虫の被害が少なければ農薬も通常より少なくて済むと言う訳です。
当園のある生坂村は人口1600人ほどの小さな村でまさに田舎という感じの場所です。
圃場の周辺は森林でたくさんの動植物がいます。そのに住む者としては、周辺の動植物に配慮する意味も込め、使わなくていい農薬は使わない方針です。
上の写真の様に枝と枝が重ならない様に配置することも心掛けています。
定期的に全ての枝、葉っぱ、房を管理し、病害虫の被害が最小限になる様に心掛けています。
動植物がいる環境は人によっては不衛生だと思われるかもしれません。ですが、自然界はたくさんの生き物がいて成り立っています。
できるだけその環境を守りつつ、いいぶどうを作れる様に必要なものを必要なだけ使用する。
私は農薬にそんなこだわりを持ってぶどうを作っています。