適期
皆さんはぶどうがどの様に成長していくか知っていますか?
近年では、動画サイトやSNSの普及により、一般の方でも成育過程を知る機会は増えたと思います。
私自身は、ぶどう栽培の研修をするまで全くどの様にぶどうが作られているかしりませんでした。
皆さんはぶどうがどの様に成長していくか知っていますか?
近年では、動画サイトやSNSの普及により、一般の方でも成育過程を知る機会は増えたと思います。
私自身は、ぶどう栽培の研修をするまで全くどの様にぶどうが作られているかしりませんでした。
ぶどうはりんごや梨などと違い、芽が出て葉が出てから花が咲き実になります。芽が出て枝がある程度の長さになると、枝を捻りながら棚線に留めていきます。
基本的に実をつける枝は全て棚に留めるのですが、捻ってるときに根元から折れてしまったり、風に煽られて折れてしまったりとなかなか神経を使う作業です。
ぶどうはりんごや梨などと違い、芽が出て葉が出てから花が咲き実になります。芽が出て枝がある程度の長さになると、枝を捻りながら棚線に留めていきます。
基本的に実をつける枝は全て棚に留めるのですが、捻ってるときに根元から折れてしまったり、風に煽られて折れてしまったりとなかなか神経を使う作業です。
ぶどうの花は実の大きさからは想像できないほど小さいです。開花の時期になると薄っすらとぶどうの香りが漂ってきてとてもいい香りに包まれます。
ぶどう栽培はここから約2ヶ月時間との勝負になり、繁忙期を迎えます。満開○日以内に何々をやる。その後○日以内にこれをやり、その後○日以内に……。こんな感じで暑かろうが雨が降ろうが適期を逃さない様に作業をします。
まず初めに訪れるのがぶどうの花切りです。ぶどうの花は品種にもよりますが10センチ以上の長さあるのですが、これを3、4センチ程に切り詰めます。そうしないと実に栄養が行き渡らず綺麗な房の形にならない為です。
その後ジベレリン処理という種をなくし粒を大きくする液体に漬ける作業を2回、その合間にたくさんある粒を切り落としてぶどうの形を整えます。
ジベレリン処理は適期を逃すとぶどうの実に種が残ってしまったり、粒が肥大しなかったりします。(種に関しては天候や樹勢にも影響を受ける為、適期にやっても残ることはあります。)
この頃になると豆粒だったぶどうの実が少しずつ大きくなり、忙しいながらも今年はどんなぶどうになるのか楽しみながら作業をしてます。
7月中旬に差し掛かると作業もラストスパート。
粒がかなり大きくなりぶどうっぽくなってくるとぶどうはブルームと呼ばれる白っぽい粉の様な蝋物質を実の表面に出します。
このブルームが付いてるぶどうは新鮮で綺麗な証にもなる為、汚れや病害虫、鳥獣害、農薬からぶどうを守る為に袋と日差しが強い為、日焼けしない様に傘もかけてあげます。
最後に病気からぶどうを守ってくれていた雨避けビニールを外し、繁忙期は終了となります。その後も伸び続ける枝の管理や定期的に防除を行い、たまに袋を開けてちゃんと成育しているか確認します。
そして一番大事な収穫時期も、適期を見極め、一番美味しい時期にお届け出来るようにしています。
その為、当園では日にち指定を受け付けておらず、御迷惑をおかけいたしますが、何卒御理解の程よろしくお願い致します。
この様に適期を守り手間隙かけて作った当園のぶどうは一粒がとても大きく、甘く、新鮮なぶどうとなりお客様の御手元へ届きます。